Blankary

見果てぬ贄を追い尽くす。 其の二

By ◆uTOLf/hIyAApril 24, 202617 views
どうして、だろうねぇ?

考えてみるがいい、親愛なる我が黎明よ。

⋯ああ、なるほど。そうか、そうか。

だから、君は────

──────────────────

とりあえず荷物を受け取り、空港ホールで両親の姿を探す。
確か連絡ではここで待ってるって聞いたんだけど⋯

「空劇たち、まだかしら⋯そろそろのはずなのだけれど、心配だわあなた⋯」

「まぁ落ち着けって永落!俺の自慢の息子たちなんだ、気長に待とうぜ⋯お!!!」

相変わらずデカいなぁ父さん⋯存在が待ち合わせ場所と言うか。
あ、こっち向いた。

「診空、父さんたちだよ。」

「やったー!!行こ行こ!」

とてとてと駆けていく診空、それについていく空劇。
ちなみに父の名前は暁光である。

「よう!!待ってたぜ!!!」

「あー⋯父さん⋯流石に空港ではちょっと控えめにしてほしいと言うか⋯うるさいというか⋯」

「まぁまぁ、積もる話もあるでしょうけど、それは行く途中にしましょう。さ、行くわよ。」

「?今お兄ちゃんそんな話してたっけ⋯」

とりあえず空港から色々済ませてから出る。
父さんたちがホテルを予約してるらしいからそこに向かうのだ⋯徒歩で。

運動にもなるからね。うん。

「やっぱり街中の空港っていいよね⋯」

「そうだよなぁ空劇!!俺も国際便でこっちに来る時懐かしみを感じたものだ⋯」

「しみじみよね〜」「ね〜」

そうして世間話を続けていると質問が投げかけられる。

「ところで診空、それに空劇。東京では楽しくやれてるのかしら?」

「うん!楽しいよ!たくさん知り合いもできたし⋯」

「エネミーとの戦闘経験も積めてるよ、新技も開発したんだ。」

「おお!!そりゃいいじゃないか!!!俺等も頑張らなきゃなあ!」

ガハハ、と笑いながらそう言う暁光。
こやつどこまで強くなるつもり?

「いいわね、次はどこに行くの?」

「んー⋯砂漠とか行っても良いかもな!!」

「父さん、もうすぐ着くよ。」

曲がり角を曲がり、確かここだったと辺りを見回しているとホテルらしき物を発見。
和気藹々と話している両親たちへ報告する。

「随分とおっきなホテルだねー!」

「お!着いたか!!」

「早速中に入ってチェックインしましょ。」

そうして手続きなどを済ませ、部屋に入る。

「お母さんたちと私たちは別階なんだねー」

「まぁ父さんたちは別の予定があるらしいからね、一緒に行動するのは今日までだ。」

一方その頃、両親サイドでは⋯

「いやー!!!やっぱり娘たちの顔は定期的に拝んでおかなくちゃあな!」

「可愛い息子達だものねぇ。ビデオ通話ぐらいじゃダメだわ、やっぱり直接会わなきゃ。」

⋯こちらも仲良く話している様子。
ちなみに今日の予定は一緒に晩飯でラーメンを食べに行って解散、ということになっている。
解散というのは別行動の意で、休暇から帰るわけでは無さそうなのだが⋯

意外と早いと思うかもしれないが⋯
一緒にいすぎてもそれはそれでダメ、という両親の意向なのである。

「⋯さて、荷物も置いたところだし。」

「いざ、観光っ!!!」

◇◇◇
ホテル→博多


「福岡と言やぁやっぱ豚骨ラーメンだよな!!!」

ニカッ!と笑いながら歩いている暁光。

「ま、うどんの方が住んでいる人からしたら身近だろうけどね⋯」

ふふ、とツッコミを入れる空劇。

「私達の場合もそうだったものねぇ」

微笑をかけながらニコニコしている永落。

「でもでも、今日は観光客なんだからね!いっぱい久しぶりの福岡を満喫しなきゃ!」

そしていつも満面の笑みの診空。

4人がそんな和気藹々とした会話を続けていると⋯

◇◇◇
博多


「よっしゃあ!!着いた!」

「ラーメン屋に着いただけでそんなリアクションする?」

「まぁ、私達はあんまり海外じゃカップラーメン以外のラーメン食べてないもの。」

「それなら仕方ないね!ほらお兄ちゃん早く行こ!」

「診空はせっかちだなぁ⋯はいはい、そんな手を引っ張らなくても行きますよー。」

店内にて。
永落が4人分の豚骨ラーメンとライスの食券を注文した後、席に着く。

「食券制も懐かしいわよねぇ」

「海外じゃまだ馴染みがない文化だもんね。」

「おう、こういうのも日本に休暇を取った理由の一つなんだ⋯」

「ここのお店美味しかったよねー!!」

(*^^*)


⋯少し話していると、ラーメンが届いた。

「「「「いただきます」」」」

やはり家族というべきか、どんな状況下でもしっかり揃うのである。
レンゲと箸を手に取り、麺を絡めてからレンゲの上にスープやネギと一緒に乗せ、食べる。

「うめぇ!!!!!!」

「やっぱり絶品ね〜」

正直な感想である⋯兄妹はちょっと猫舌なので冷ましてから。

「これぐらいでいいかな⋯」

「ええでしょええでしょー」

こちらも同じように食べ⋯あ、診空ちゃん一口目からチャーシュー行く派?

「ん、ここの店はかなりスープにこだわってるみたいだ⋯旨い。」

「いつものお兄ちゃんのと同じぐらい美味しいよ〜♡」

少し温度調整をミスったのか、ハフハフと冷やしながらも麺のモチモチ感を味わっている。

「ライスもいいぞ!!!スープで浸けろ!」

「やっぱり炭水化物(米)×炭水化物(麺)は美味しくなってしまう宿命⋯」

などなど、様々な楽しみ方をしていると暁光が完食。

「よっしゃ!替え玉行くぞ!!お前らは!?」

「私達は良いかな〜」

「わかった!! おーい!!!!!店員さーん!!!」

「元気があって良いわねそこの人!はーい替え麺一つよろしくー!」

店員が陽気に対応しつつ、子供達や永落もにっこにこで食べている。
今はおでんも試しているみたいだ⋯

◇◇◇

そうしてしばらくすると皆、殆ど同じタイミングで完食。

「「「「ご馳走様でした!」」」」

こちらも勿論揃い、会計を済ませると退店していった⋯

「すごい美味しかったね!」

「な!!!!」

満足そうで何よりだ⋯

「ふんふん、祝軽亭ね⋯残りの休暇でも1回ぐらいは行っておこっと。」

「うふふっ、空劇は相変わらず料理が好きね〜」

◇◇◇
博多→ホテル

天神も行きたいところだが、生憎時間的に断念。
ホテルへ戻ることにした。

「いやぁ、今日は楽しかったなぁ!!!」

「えぇ本当に。息子達にも会えたものねぇ〜」

豪快に笑いながら話す暁光、
そして微笑みながらそう言う永落。

明日からは一緒に行動はしないことになっているが⋯観光は続けるつもりである。
昔の家とか別荘にしてるしそれ見に行ったり。

ともかく、今日は無事に眠りにつくことができた⋯

◇◇◇

「ホテルってなんか寝れない時あるよねお兄ちゃん。」

「多分飛行機で寝たからじゃないかな。あとまたそれ取り出さないで、いらないでしょもう」

「え!?直接私の耳にASMRを!?」

「ASMR(圧倒的騒音悶絶連打)を聞きたいのかな?」

「やだ〜お兄ちゃんったら冗談じゃ〜ん」

修学旅行の夜みてぇな会話をしている⋯

「なら愛情寝かしつけASMRと手料理とだいしゅきホールドだけで良いからやってよ☆」

「小学校から国語をやり直したほうが良いんじゃないかな」

「じゃあ同じベッドで寝るだけで良いから!」

「ん〜まぁそれならいいか⋯?」

※アンカリング現象

「やったー!ありがとうお兄ちゃん!チョロい!えっち!優男!草食!」

「一部よくわからないけど失礼な単語並べるのやめてね」

「えへっ☆」

「えへってなんだよー!」

なんやかんやで一緒のベッド。

(そもそもなんでダブルベッドの大きさ×2なんだろうこのホテル ミスかな)

少々違和感を感じつつもしっかり明日の準備や風呂は済ませた二人は同じベッドへ⋯

ガシッ。

「おい」

「なぁにお兄ちゃん?」

「謎の力つかってホールドするのやめなよホントに」

「だってそうじゃなきゃ端っこに逃げるでしょお兄ちゃん」

「否定できないね」

「じゃあこれは正当な主張だね」

「ではこれから弁護人を呼びます」

「本当の裁判にしないでよお兄ちゃん、あといないでしょ弁護人」

「いや鏡作いるじゃん」

「おぉんちょっと否定できない」

「じゃあこれは正当な主張だね」

「では奪うのみ⋯イクゾー デデッデデッデデデデッ カーン」

カーンが入っている+1000てん




「⋯おやすみ」

「おやすみなさーい」

結局このまま寝ることになった⋯なんでもう寝てるんだこいつ。
まぁいいや、明日に備えて、今日は寝る⋯(五七五)

「服の下に指を這わせないでもらえるかな診空さん」

「それは無理ってもんだねお兄ちゃん」

「うーん🤔」

「そんな無抵抗だから襲われるんだよお兄ちゃん覚悟してね」
─────────────メメタァァァァァァァ──────────────
・其の二が出たよ!やったね!
・ちなみに途中のラーメン屋は私が最近行った福◯亭モチーフです マジでおいしかったです
・深夜テンションで作ったものを朝チェックなしで提出するのは最高だぜ!
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