Blankary

旅人との邂逅

By ◆r9jxVVFS2.November 11, 202531 views
【今から1年程前、まだ東京に空劇がいなかった頃】
元々、何にでも好奇心を持つ人間だった。
自分の知らないことなら全て知りたい、やってみたいと。
そんなことを言う人間だった。

だが、流石に県外に出る程ではなかった。
それでも日常の小さな疑問を一つ解くたびに楽しみを感じ、
新たな疑問もその度に現れていた、そんな幸せな生活。


【とある日、福岡市の空劇家の外、公園にて】
"やあ、こんにちは。俺は八空だ。"
公園のベンチに腰掛けていると、自身によく似た金髪の髪をしている───
八空と名乗る男が話しかけてきた。どうやら旅行でここに来ているようだ。

"君…いい目をしているね。"
俺を見ると、ふとそんな一言。
「…どうしたの?俺に名にか用?」
【急な言葉に警戒をする】
"いやいや、そういう物とかではなくてね。"
違うらしい。ならなぜあんな言葉を?

"ねぇ、東京に来ない?"
「…え?」
【その時、唐突な誘いに思わず素頓狂な声を出した】

"いや、見たところ、もっと未知の場所に行ってみたいんだろう?"
なぜわかったのだろう。
"東京はすごいよ。俺が今まで行った場所の中で一番楽しいところだ。"
「そんなに?」
【少し興味を持つ】
"そうだよ。色んな異能を持つ人がいてね…"

【そう言い、今までの旅の経験を話してゆく旅人】
【聞いている内に話に魅了されており、いつしか夕方】
"あれ?もうこんな時間に...ごめん、俺はそろそろ…"
「ええ?もっと聞きたかった...残念だ。」
"俺もそう思うよ。うーん…そうだな…じゃあ続きはまた会えたときにでも話すよ。"
「また会えた時?」
【その言葉に首を傾げる】

"俺は君と同じでたくさんの場所を巡りたいんだ。"
"だから、ずっと同じ場所にいることはできない。"
「なるほど...確かに。」
"…だからその会えた時は、俺と君で旅の記憶を伝え合いたいんだ。"
"想像してみて。自分が全くの未知の場所に行って、そこで沢山の人と話しているところを。"


【言われて思い浮かべる その光景を】
【想像していると、知らない内に心の中からワクワクが湧いてくる。】
「…楽しそう!」
"よし、あとはそれを現実にするだけだ。"
"んじゃ、バイバイ。また会う時まで、幸運を祈る。"


【空劇は、その後数ヶ月ほどかけて手続きを終わらせ、引っ越しの準備を済ませた。】
【そして少しトラブルもあったりしたが数週間後】

「───ここが東京か…まるでテーマパークに来たみたいだ...」
『だね!』
【妹も連れて東京に来た、1人の青年。】
【そして云う】
「さて、今日は何に出会えるかな?」
【と。】
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